【REPORT】地方の一般歯科医院が矯正治療をはじめるには?
専門医連携で実現する地域の矯正治療
Doctorbook academy オンラインセミナー
2024年6月6日開催
「矯正治療は、専門医に任せるもの」
そう考えている一般歯科の先生は少なくないのではないでしょうか。実際、矯正治療には専門的な診断力、治療計画の立案、治療中の経過管理等が求められます。歯を並べるだけでなく、咬合、顔貌、成長発育、補綴やインプラントとの関係まで含めて考える必要があるため、安易に始められる治療ではありません。
一方で、地域によっては「専門医に紹介すればよい」と簡単には言えない現実があります。
矯正専門医院まで距離がある。
患者さんが通院の負担を感じる。
矯正医を非常勤で呼びたくても、立地やコストの面で難しい。
紹介したくても、患者さんが地域内での治療を希望する。
こうした状況は、特に地方の一般歯科医院にとって非常に身近な課題です。
2024年の6月6日に開催いたしました、Doctorbook academyのオンラインセミナーでは、千葉県いすみ市で医院承継を控える吉田光孝先生に「地方での一般歯科医院における矯正の可能性」についてお話しいただきました。
吉田先生はインプラントを専門的に学び、大学病院で多くのトラブル症例にも向き合ってきた先生です。その経験があるからこそ、矯正治療を一般歯科医院で扱うことに対して、当初は慎重な考えを持っていました。
しかし、複数の医院で診療を行い、地域の患者さんやスタッフと接するなかで、考え方に変化が生まれたといいます。
※本ウェビナーのフル動画は、SMILE ACCESS矯正プロパートナーズの導入医院様向けに公開しています。実際の症例紹介や導入後の院内での変化、専門家との連携の進め方について、よりくわしくご覧いただける内容です。
一般歯科医院で求められているのは「院内で相談できる安心感」
噛み合わせの偏りによって、一部の歯に負担がかかっている方。
補綴やインプラント治療を行う前に、歯列全体のバランスを整えた方が良い方。
口呼吸や舌の位置、姿勢などが、歯列や顎の成長に影響している可能性があるお子さん。
見た目の悩みとしてではなく、将来的な口腔機能や治療の選択肢として、矯正治療を検討した方が良い方。
このような課題がみられるケースでも、患者さん自身が「矯正専門医院に行くべき状態だ」と気づいているとは限りません。むしろ、かかりつけの一般歯科医院で虫歯やメンテナンスの相談をするなかで、はじめて歯列や咬合の問題が見えてくることもあります。
吉田先生は、さまざまな患者さんと接するなかで、矯正に関する悩みも「まずは通い慣れた医院で相談したい」と考える方が多いと感じたと話します。
もちろんこれは、すべての矯正治療を一般歯科医院で完結すべきという意味ではありません。重要なのは、患者さんの口腔内を継続的に診ている立場として、歯列や咬合の課題に気づき、次の選択肢を示せることです。
「これは自院で対応できる可能性がある」
「これは専門医へ紹介すべき症例である」
「まずは専門家の診断をもとに判断した方がよい」
こうした判断ができることは、患者さんが矯正治療を検討するうえで、身近な相談の入口をつくることにもつながります。

スタッフから始めることで、院内の理解が深まる
吉田先生の医院では、矯正治療の導入にあたり、まずスタッフの方の治療からはじめたといいます。
医院でスタッフ自身が治療を経験することは、患者さんへ治療内容を説明するうえでも大きな意味があります。特に矯正治療では、装置の使用感や治療中につまずきやすいポイント、不安を感じやすい場面など、資料だけでは伝えきれないことも少なくありません。そうした実体験をもとにスタッフが直接伝えられることは、患者さんにとっても大きな安心材料になります。
吉田先生の医院でも、「スタッフの治療経験をきっかけに矯正治療への理解が深まり、スタッフのご家族へと治療が広がっていった」といいます。実際に治療を経験したスタッフがいることで、患者さんへの説明にも具体性が増し、院内全体で矯正治療への理解が深まっている様子がうかがえます。

補綴・インプラント治療にも広がる、矯正治療の価値
一般歯科医院にとって、矯正治療は「歯並びをきれいにする治療」だけではありません。
たとえば、補綴やインプラント治療においても、事前に歯列を整えることで、より適切な治療計画を立てやすくなる場合があります。これは、歯の位置や咬合平面が整うことで、上部構造の形態、清掃性、長期的な安定性までを考慮しやすくなるためです。
吉田先生も矯正治療を導入したことで、これまで補綴やインプラントを中心に考えていた症例に対し「先に歯列を整える」という考え方が加わったと話します。
これは、患者さんの口腔内を長期的に見てきた一般歯科医院だからこそ持てる視点です。歯列や咬合まで含めて全体を見直すことで、補綴やインプラントの治療計画にも、新たな選択肢が生まれます。

地方の一般歯科医院だからこそできること
地方の一般歯科では、医院と患者さんとの距離が近く、長期的な関係性を築いているケースも多くあります。
小さな頃から通っている患者さん。
家族で通院している患者さん。
メンテナンスで継続的に関わっている患者さん。
補綴やインプラント、歯周治療まで含めて診ている患者さん。
こうした患者さんの変化に気づきやすいことは、かかりつけの一般歯科医院ならではの強みです。歯列や咬合の課題に気づいたとき、矯正治療という選択肢を示せることは、患者さんの将来的な口腔管理にもつながります。
もちろん、すべての症例を自院で治療する必要はありません。専門医に紹介すべき症例は適切に紹介し、自院で対応できる可能性がある症例については、専門家と連携しながら進める。
そのように、できることと任せるべきことを見極めながら、専門家と連携して患者さんに必要な選択肢を届けていく。これが、一般歯科医院における矯正治療のひとつのかたちといえるのではないでしょうか。

一般歯科医院の矯正治療導入を支える、専門医連携の仕組み

ウェビナーのなかで、吉田先生は「診断の質」と「難易度の見極め」の重要性を繰り返し強調されていました。これは、インプラントや外科処置にも通じる考え方です。経験を積むことで対応できる範囲は広がりますが、同時に「ここから先は専門機関に任せる」という判断力も欠かせません。
一般歯科医院が無理に矯正治療を抱え込むのではなく、専門家と連携しながら、できることと任せるべきことを見極める。その体制を整えることで、地方の一般歯科医院でも、安全性に配慮しながら矯正治療に取り組みやすくなります。
SMILE ACCESS矯正プロパートナーズは、一般歯科医院の先生方が矯正治療に取り組むためのパートナーとして、診断から治療終了までをサポート。初期資料をもとに適応を確認し、必要に応じて精密検査や診断を行い、治療開始後のモニタリングから治療完了まで、オンラインと対面診療を組み合わせながら伴走します。
地域の患者さんに、より多くの治療選択肢を届けるために。一般歯科医院だからこそできる矯正治療のかたちを、SMILE ACCESS矯正プロパートナーズが支援します。
「自院でも矯正治療に取り組める可能性があるのか?」
「どのような症例なら対応できるのか?」
「専門医と連携しながら、無理なく導入する方法を知りたい」
「スタッフと一緒に、患者さんへ矯正治療の選択肢を提案できる体制をつくりたい」
このようなお悩みや疑問をお持ちの先生は、SMILE ACCESS矯正プロパートナーズまで、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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